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ピロティはル・コルビジェ [構造計算]


ピロティはル・コルビジェによって主張された。
パリ郊外にあるサヴォア邸(1931年竣工)は、
コルビジェが主張した「近代建築の5原則」を具現している。
   近代建築の5原則
     1.「ピロティ」
     2.「屋上庭園」
     3.「自由な平面」
     4.「水平に続く連続する窓」
     5.「自由な立面(ファサード)」(カーテンウォール)。

彼が基本設計した東京上野の国立西洋美術館はピロティ形式を持つ建築物である。
今、世界遺産にしようとする運動がある。

ピロティは、もともと地上階のものをさしていた。
構造設計では1階に限らない。
「建築物の低層部分の階で構面内の耐力壁が抜けることにより、
その保有水平耐力あるいは水平剛性が直上階のそれらより極端に小さい階をいう。」
・・・ピロティ階の層崩壊形式及び全体崩壊形式を許容する設計法・・・より

阪神大震災のときピロティ形式のマンションが多く倒壊した。
耐震基準で設計された鉄筋コンクリート造建物のうち,
大破以上の被害を受けたものが十数棟あったと学会の報告にある。
構造設計上はなるべく避けるべき形式だが、
いまだに駐車場等のため需要は多い。

対象は鉄筋コンクリート造と鉄骨鉄筋コンクリート造である。
鉄骨造の場合、一般的には耐力壁が無いので問題にはならない。

どうしても設けなければならない場合は、
ピロティ階での崩壊をさせない構造とすることが一番良いが、
設計しようとしても実現出来ない多い。
柱が巨大な断面になり、柱長さとの比が足らず、短柱になってしまったりする。

そこで「ピロティ階の層崩壊形式及び全体崩壊形式を許容する設計法」という規定が出来た。
その際でもせん断破壊が生じないよう設計しなければならない。
引張側柱の全引張降伏による全体曲げ崩壊が望ましいが、
単独柱の曲げ降伏による層崩壊の場合には必要強度を割り増すことが肝心だ。
剛性率によるFsとピロティ階の強度割増係数αpのうち大きい値を用い必要保有水平耐力を割り増す。
αpは6階建て以上の建物の場合1.83であり、これはかなり大きい数字である。

また柱は最上級のランク(FA)になるよう、
せい(D)と高さ(h0)の比、圧縮応力度、引張鉄筋量、
せん断応力度などをコントロールする必要がある。

偏心は起きないよう柱、壁の配置計画を行う。

また仕様規定のようになるが、
柱の主筋は全て中子筋などで拘束することが良い。

せん断力を確実に柱や耐力壁に伝える為、
ピロティ階の上下のスラブは十分な剛性と強度を確保する必要もある。



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コメント 3

mike

構造的にはいろいろと揶揄されていますが、ピロティの魅力は否定できないものがありますよね。
剛性率の技術的解決は難題でしょうが、
もっともっと、構造的にもピロティが日の目を見ることができれば素晴らしいです。
by mike (2008-01-26 12:08) 

sei-kita

mikeさんへ
 コメントありがとうございます。
 もっと免震や制震の技術が進んで、
 自由な空間が取れるようになればと思います。
by sei-kita (2008-01-27 22:02) 

コルビジェ

コルビジェのピロティ、もう構造の問題をクリアできる時代に来ていると思っていたが・・・。

by コルビジェ (2013-07-12 16:31) 

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